「本が売れない」「読書人口が減った」「全国の27.9%の市区町村には書店がない」……。現代社会には、そういったネガティブなことばがあふれています。しかしその一方、この紀伊國屋書店においても、熱心に本を探すたくさんの方々の姿を確認できます。同じく地元の図書館でも、熱心にページをめくる人々の姿を目にすることができるでしょう。つまり、本を求める人はいるのです。だとすれば、「読まない人が増えた! 大変だ!」と叫んだところでなんの解決にもならないのでは?
そう感じた著者が行なったのは、古今東西の愛書家たちのメッセージを丹念に紐解き、“いま、あらためて読書する意味”を問いなおすという作業。目的は「読みたいと思っているのに、一歩を踏み出せない」私たちと気持ちを共有することです。Webの発達で奪われてしまった豊かな時間を、一緒に取り戻しにまいりましょう。
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